京まち洛々記

内側から見た京都をご案内

京都と政治と、

統一地方選選挙カーうるさい)の時期。京都の主な問題は観光公害と都市交通問題です。

東山・祇園を中心にゴミのポイ捨てや私有地に許可なく入り撮影。訪日観光客による深刻なマナー違反が目立っている。(これは京都だけではなく日本全体の問題です)

 これに業を煮やし祇園町協議会が市長に直談判する事態となっている。これだけではなく、違法民泊や白タクといった問題もあり、より一層厳しい取り組みが求められています。このブログでは散々取り上げていますが、京都は決して観光都市ではありません。わずか1割の市民を食べさせているだけに過ぎないし、観光だけは絶対にやっていけないのです。観光公害をほっておけば、より京都市から離れる住民も増え衰退を招きかねないという強い危機感を市民も行政も持たなければなりません。私は観光そのものを否定しないが、行政の過剰な観光を売りにするやり方には疑問を覚えます。これから先を見据えて脱・観光都市を目指してみては?

 思うようにいかない京都に辛辣な京都批判をするのは何を隠そうそこに住む京都人自身なのです。そんな様々な問題を抱える京都ですが、政治に関してはつかず離れず。どこかずる賢さがあります。

 

 戦後まもなく四半世紀、共産党社会党の推薦で京都大学統計学教授だった蜷川虎三氏が知事を務めた。この知事、知事公舎に住まず教授時代からの借家住まいを続けていたのだそうで、全国知事会への参加は拒むわ、道路建設といった公共事業もよしとしない人物だった。この反中央の府知事を京都人は頑なに支持した。しかしそれと同時に革新系から保守系に転向した高山義三氏を同時に支持し続けたという。なんというバランス感覚と思わないでもありませんが、これにより京都では自民党共産党が二大政党という形になっているのです。今でも特に府議会・市会選挙では自民党共産党の第一党争いで、選挙区によっては共産党候補がトップ当選をしても誰も驚かない。寺院関係者や伝統産業関係者に共産党支持する人がいたり(※共産党が伝統産業保護を重視している為)普段国政選挙や首長選では自民党などに投票しているけど、府議会、市会選では共産党候補に投票する人もいたりする。党の理念に賛同しているのではなく、単なる判官贔屓の類です。立候補している人は別ですが。